6月上旬決定、すみだタワーは残らず

2011年から首都圏の電波塔となる、高さ610メートルの新東京タワーを建設する東武鉄道(東京都墨田区、根津嘉澄社長)と同社が全額出資する事業会社「新東京タワー」(東京都墨田区、宮杉欣也社長)は19日、新タワーの正式名称の候補6案を発表した。4月1日から5月30日まで、ネットやはがきで投票を受け付け、6月上旬に決定する。

発表された新タワーの名称案は、五十音順に「東京EDOタワー」「東京スカイツリー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」「ライジングタワー」の6案。事業会社の社名となっている「新東京タワー」や、従来仮称として用いてきた「すみだタワー」は残らなかった。

 この6案は、作詞家の阿木燿子さんら有識者10人による「新タワー名称検討委員会」(座長・青山やすし元東京都副都知事)が、昨年秋に1万8606件の応募があった名称案の中から選定した。このときの上位10案は、以下の通り。

  1.  大江戸タワー(492件)
  2.  新東京タワー(345件)
  3.  さくらタワー(207件)
  4.  日本タワー(206件)
  5.  東京スカイタワー(166件)
  6.  江戸タワー(157件)
  7.  ドリームタワー(134件)
  8.  東京ドリームタワー(112件)
  9.  スカイタワー(106件)
  10.  すみだタワー(102件)

 4月1日から行われる投票では、新タワー開業時に一番最初にエレベーターに乗れる権利と副賞50万円が1人に当たる「名づけ親賞」や、地デジ対応テレビが12人に当たる「地デジ賞」など、4つのコースが設けられ、投票時に1コースを選択する。6月上旬の決定時には、投票数がもっとも多かった名称にするとしている。

 新タワーは、東武伊勢崎線の押上・業平橋(おしあげ・なりひらばし)両駅の周辺地区に建設される。敷地面積は3万6800平方メートルで、新タワーのほかに地上32階地下2階の商業施設などを併設予定。新タワーには、地上350メートル(第1展望台)と同450メートル(第2展望台)の2カ所に展望施設を設置し、第2展望台には空中回廊が設けられる。

 建設地となる墨田区では、新タワー完成までの建設投資で1496億7000万円、開業後は年間880億円の経済波及効果があると見込む。年間来場者数は、新タワーには552万人が、周辺施設には2085万人が来場すると見ている。

新タワーネーミング全国投票実施要領(1人1票有効)

投票期間:2008年4月1日午前10時から5月30日午後5時まで

投票方法:パソコンのウェブサイト、携帯電話のウェブサイト、はがきの3通り。

・パソコンのウェブサイト

 http://www.rising-east.jp

・携帯電話のウェブサイト

 http://tower-naming.jp/i/

・はがき

 名称候補1案、郵便番号、住所、氏名、電話番号、年齢、性別、賞品コースと希望賞品を明記の上、

 以下の宛先まで。必要事項の記入がない場合は無効。

 〒134-8585 東京都江戸川区臨海町5-2-2

 「新タワーネーミング全国投票」事務局

賞品の当選発表:6月下旬の賞品の発送で。

問い合わせ:03-5679-9668(投票期間中の平日午前10時から午後5時まで)